第七回「表現の太陽」目次
1.【涼貴さんとの出会い】
2.【声優志望ではなかった】
3.【〈一人遊び〉から〈同志が集う世界〉へ!】
4.【クラゲみたいにプカプカしてたら。
  〜〈趣味〉から〈仕事〉へ〜】

5.【初めての商業のお仕事】
6.【涼貴涼と笑兵衛】
7.【思い切りの良さっ!】
8.【仕事〜演じるまで〜
 〈ボイスドラマ・音声作品の場合〉】

9.【仕事〜演じるまで〜
  〈美少女ゲームなどの場合〉】

10.【好きな時間の過ごし方
  〜ストレス発散方法〜】

11.【これからの夢、やりたいこと】
12.【不安を打破する言葉】
13.【やさぐれる時ももちろんある】



【涼貴さんとの出会い】



―東山
表現の太陽2015ゲスト、声優 涼貴涼(すずきりょう)さんということで、よろしくお願いします。

―涼貴涼(以下、涼貴)
あ、よろしくお願いします〜。涼貴涼です。

―東山
涼貴さんと僕がこうやってお話させて頂いたのって実は…サークルが立ち上がってからはすごく長いお付き合いさせて頂いてるんですけど、僕とはここ2年くらいなんですね…。

―涼貴
そうですね。

―東山
はい。ずっと僕じゃなく渡辺(元 東山誠BRANDシナリオライター・渡辺敦司)という後輩の作品に出て頂いてて、僕の作品に出て頂くことってのがほとんどなく、あの、接点がなかなかなくてですねぇ。

―涼貴
そうですよね〜。

―東山
で、きっかけがYouTubeのラジオ番組で『ティッシュの王国』(制作:18禁音声同人サークル東山誠BRAND/出演:東山誠 とっしん)っていうですね、しょうもない番組があったんですけども(笑)

―涼貴
楽しい番組!(笑)

―東山
アッハッハッハ。要はですねぇ女人禁制ラジオと言いまして、女性には聴かせないっていうのを前提にして野郎共がシモネタを話すというですね、ごく一部の人にしか喜ばれない番組だったんですけど、それのナレーションを誰かいい方いないかと探していた時にその後輩が、涼貴さんの名前を出して貰ってですね、じゃあちょっとお願いしたいという風に依頼させて頂いたんですね。

―涼貴
はい、ほんとに嬉しかった。

―東山
で、あの〜、お姉さんボイスだったんですけど、いやーほんと僕は一発で心掴まれてですね。

―涼貴
ハハハハハッ、良かったです。嬉しい。



―東山
いやもーほんとにすごく良かったんですよ。

―涼貴
はい。

―東山
それで僕はそこから逆に涼貴さんがすごくこう…興味を沸いてしまいまして。細かいナレーションのお仕事ですとか、えー…ボイスドラマの方にも沢山出て頂いててですね、ほんといつも感謝してる立場ではあるんですけども、

―涼貴
有難うございます、こちらこそほんとに。

―東山
いえいえこちらこそです。  もっと早く知りたかったっていうね、何かあの恋愛のね、 たまにあの出逢いとかにありますけど”もっと早く出逢ってれば”みたいな。 でもほんとにここから…

―涼貴
もっと早く友達に…とか、ウフフフ(笑)

―東山
長いお付き合いをして頂ければと思うんですが…。

―涼貴
はい!よろしくお願いします。






【声優志望ではなかった】



―東山
ちょっとあの、いくつかですね、ほんとに素朴な疑問と言いますか質問させて頂きたいんですけど  声優・涼貴涼と言いますと、18禁の演技をされる名義だと思うんですよね。

―涼貴
はい。

―東山
で、もう一つあの、笑兵衛(しょうべえ)さんていうのがノーマル作品にも出る名義という事でよろしいでしょうか?

―涼貴
はい、そうです。

―東山
はい。で、あのまず…涼貴さんが、今の声優という活動をされるきっかけなんていうのを  ちょっと聞かせて頂きたいんですけど、元々声優になりたかった方ですか?

―涼貴
はい。…ええとー、えっとですね。元々私、国語の教科書とかを延々と読むのがすごい好きで、朗読みたいなものがすごく好きで〜、もっと上手になりたいな〜と思っていろいろ調べてたらインターネットに声を公開している方がいたんですね。

―東山
ほうほうほう…

―涼貴
ドラマ作ったりとか…

―東山
はい。

―涼貴
こんな世界があるんだ〜と思って。

―東山
はい。

―涼貴
で、ちょっとやってみよう!と思ったのが今の活動をし始めたきっかけで、〔当時は〕声優にガッツリなりたかったわけではないと思います。

―東山
え、ちなみにその…教科書読んでて、国語の教科書読むのが好きだったっていうのは、小学生の時とかですか?

―涼貴
そうです。小学生からも好きだったんですけど…中学校の授業にお爺ちゃんの〔国語の〕先生がいて、読むのが上手いと延々と途切れさせないんですよ。

―東山
あ〜、あの、延長延長じゃないけど〜(笑)

―涼貴
そうですそうです!(笑)…普通、段落段落〔で読む人が交代〕じゃないですか?

―東山
交代しますよね?

―涼貴
そうそう!そうなんです!でもその先生は特殊で、あの、上手な方が読むと段落飛び越えるんですよ。

―東山
はあ、はあ、なるほどね!

―涼貴
で、ちょっとつまづいてくると切る〔交代〕みたいな。

―東山
はいはい。

―涼貴
で、私はそれが長く読めるというか、その、あんまり引っかからなかったんですよ。たまたまなんですけど。

―東山
はいはい。

―涼貴
それで、元々読むのも好きだし、引っかからないと嬉しいじゃないですか?

―東山
はい。

―涼貴
で、ちょっと1か所2か所ひっかかったなと思ったら、先生がその次の段落で切られるので、”あ〜、くそっ!“と思って(笑)”切られた〜”みたいな。

―東山
なんかあの、ゲームで言うといくつステージをね、クリアできるかみたいなね。うんうん、なるほど。一面で脱落する生徒もいるけどみたいな。

―涼貴
そうです!そうです!(笑)

―東山
はい。

―涼貴
もう段落までいかずに…ちょっとこう〔読むのが〕苦手な方もいるじゃないですか、

―東山
はいはいはい。

―涼貴
でも私はそういうのも〔授業の進め方も〕好きだったので、それで〔読むのが〕好きになったんですね。

―東山
なんかこう…そうですね、自分を肯定されるというかねぇ、   “君は上手だよ”って間接的に言われてるようなものですよね?

―涼貴
そうですそうです!無言なんですけど、〔そういうやり方は〕その先生だけだったんですけど、その先生は一年間教えてくださるわけで…一年間そういう感じですごく楽しくて。朗読楽しいなー!と思って。

―東山
はいはい。で、中学以後ず〜っと読むのは好きなまんま…ってことですよね?

―涼貴
はい。

―東山
じゃあそうか、読むのが好きだから声優になりたいって思いがあるわけじゃない。ということは、例えば学生を卒業された後に養成所に行きたくて行ったとかって事はなかったんですか?

―涼貴
ええと、養成所にはそのあと通ったんですけど、ええとですね。朗読が好きになって、あまり声優さんという職業を知らなくて、

―東山
えぇ…

―涼貴
…で、すごく一人遊びが好きなちょっと寂しい感じの子だったので(笑) 漫画本があって、これにあるキャラクター全員の声と効果音まで全部一人でできたら楽しいかもしれんと思って、それをやりはじめて…

―東山
うん…。

―涼貴
…でも半分もいかずに脱落して、”これダメだ、無理だ“っていう風になって、でも3キャラとか4キャラ、5キャラだったらどうにか分けれるかもと思って分けたりして…。

―東山
あ、声を分けるってことですね。だから、男の子と女の子演ったりとか〜…

―涼貴
そうですそうです!3兄妹とかいたら歳が違うから分けられるかもとか。

―東山
へ〜。

―涼貴
…けど結局一人のわけなんですよね。なので色々調べていったらその、インターネットの声の世界があったり養成所とかもあったので、趣味に近かったからもっと上手くなりたいな〜と思ってのめり込んでいった感じですかね。






【〈一人遊び〉から〈同志が集う世界〉へ!】



―東山
 普通に、その…いわゆる声優さん目指している方達が行く学校に通われたという事ですか?

―涼貴
 はい。あの〜、私の住んでいる場所が地方なので選択の余地がなくそこ〔声優の養成所〕しかなかったという。

―東山
 はい。

―涼貴
 〔入学をきっかけに〕演技をやることにもなって…人前で演技をやるなんて小学校の劇以来だと思って。

―東山
 確かにそうですよねぇ…はいはい…

―涼貴
 だからほんとにわからない状態でしたね、試行錯誤ですね。

―東山
 ちなみにそれは、期間はどれくらいだったんですか?1年とかですか?学校は。

―涼貴
 ええと学校は何年行ったんだろう…?2年、3年ですかね。

―東山
 あぁ、結構ガッツリですね…。

―涼貴
 そうですね、そこは卒業システムがなくて…。

―東山
 もっと勉強したいと言えば、もう1年みたいな形?

―涼貴
 ですです!

―東山
 じゃあ、結構ガッツリですよそれは。

―涼貴
 ガッツリですかね〜?

―東山
 ですよねー。2・3年…。で、その学校に来られてる同級生と言うんですか?同期と言うんですか?そういう方達はやっぱり声優志望の方が多かったですか?

―涼貴
 多かったですね。”声優さんになる!“とか”東京行きたい!”とか。

―東山
 なるほど…。

―涼貴
 ”アニメの声優〔になる!〕“とか…多かったと思います。

―東山
 その辺ってやっぱり涼貴さんは声優志望っていうわけではないじゃないですか?その時点では。

―涼貴
 そうですね。

―東山
 読むのが好きでもっと上手くなりたいといって養成所に行かれた。で、周りは声優を夢見て東京に上京したいって子もいるっていう環境ってやっぱり刺激になりましたか?

―涼貴
 なりましたね。やっぱりこう、周りの人がすごく上手いし、何よりあの〜…読むのが好きって〔こと自体が〕その…けっこう私、恥ずかしかったんですよ。

―東山
 あ、なんか…照れ屋さんって事ですか?

―涼貴
 ええと、なんか小学校、中学校の頃って?漫画が好き“っていうのも恥ずかしかったっていうのがあって、

―東山
 へ〜。

―涼貴
 みんなもう洋服とかに目覚めてたり(笑)。そういう中で私は漫画がすごく好きだし、好きなことといえばひたすら何かの文を読むことだし…ちょっと変わってるじゃないですか?あまり大きく”私これが好きなの!“とは言えないというか…。

―東山
 まさに一人遊びの世界が好きですもんね?だから皆がお洒落をし出したから、自分もお洒落にハマるってタイプではなく…。

―涼貴
 はい。ひたすら延々と読むのが好きだったから…そこ〔養成所〕に入ったらそういう人ばっかりなわけですよ!

―東山
 あー、なるほど。

―涼貴
 はぁーすごい!!って思って。

―東山
 はい…。

―涼貴
 で、それと同時にインターネットで声で遊ぶみたいなことも始めて、

―東山
 外に〔声を〕出し始めるわけですね?

―涼貴
 はい!そこでも好きな人がいるわけですよ!漫画読むのが好きでアテレコするのが好きでとか。

―東山
 はい。

―涼貴
 なのでそこから私、友達が増えたような気がしますね。

―東山
 同じ趣味であり、同志と言いますかね…。

―涼貴
 そうですそうです。熱く語れるというか。

―東山
 じゃあもう話すことと言えば演技の事だったり漫画の事だったりとかって世界ですもんね。

―涼貴
 そうですね。”どう読んだらうまいこと長く読めるのかな〜?“とか。…ゲームも好きだったし…その話をする友達とか…〔それまではその手の話を〕ひた隠しにしていたので、オープンに”このゲームのこのキャラいいよね!”って言えるのがすごい嬉しくて。

―東山
 なんかあの、オタクの人達って昔なんかね僕らの頃ってオタクってね馬鹿にされたんですよね。

―涼貴
 えっ!?そうなんですか!?

―東山
 はい。僕らが学生の頃って。

―涼貴
 はあぁ〜〜。

―東山
 だから、どちらかって言うと隠してたんですよ。だから今みたく…、僕が中学1年くらいの時ってね、コミケのね1回目2回目の時代なんですよ。

―涼貴
 おおおおおお〜〜っ!

―東山
 だからこんな、東京ビックサイトでやりますみたいな風にはなってなくて、ほんと極々一部のマニアックな世界だったんですよね。

―涼貴
 そうなんですか!今やニュースですごい取り上げられますもんね?

―東山
 もう今や、むしろ日本の産業を支えるぐらいになってますけどね。えぇ…

―涼貴
 そうですよね〜、ああそうなんだ〜。

―東山
 うん。派手な遊びをしている人達からすれば、大人しいねぇみたいな感じ…だったけど、〔そういう〕環境に行けば皆がそれ当たり前な世界ですもんね。共通のね。

―涼貴
 そうですよね?そうですよね?!だからコミケとかも同志が見つかるし〜。

―東山
 そうですよねぇ〜〜〜。それこそ”あのキャラ好き!このキャラ嫌い!“みたいな事もいっぱい話せるわけですからね。






【クラゲみたいにプカプカしてたら。〜〈趣味〉から〈仕事〉へ〜】



―東山
 なるほど。で、その学校卒業されですよ… まぁ、色んな刺激を受けてスキルアップされたと思うんですけど〜。そこから今のお仕事になっていく流れっていうのはちょっと簡単に話せますか?

―涼貴
 あ、はい!ええと、そうだな〜…。

―東山
 例えばネットで声を上げてたら…まぁよくあるのが、無料で出て下さいみたいな形のボイスドラマもあったり、僕らみたく同人があり、また商業もありって感じじゃないですか?

―涼貴
 そうですね。とにかく最初の頃は楽しくて楽しくてしょうがなくって…声をアップ(アップロード)したり遊んだり、友達ができたから掛け合いやったりとか、

―東山
 はい

―涼貴
 で、そうやっていくうちにご依頼というものを頂けるようになって、”わー!“と思って。そんな…自分に「演じてもらえますか?」って言ってもらえることがあるんだと思って、すごく嬉しくって。

―東山
 はい。

―涼貴
 で、そこからほんとにきっかけっていうのはよくわからないんですけど。ぽつぽつ有償のお仕事が増えてきて…ほんとになんでしょうね…クラゲみたいにプカプカしてたらあり難いことにご縁が繋がっていったって感じなんですよね〜。

―東山
 へ〜、あのちなみにブログで、”お仕事同人商業問わず受け付けてます“みたいな事を書き出すのっていうのは…やっぱり仕事が来るようになって、それに…なんていうか慣れて行くと言うか、”あぁこういう風に仕事をして納めてお金を貰うって事が出来るんだ”ってわかってから、そういうのをブログとかで書き出すもんですかね?やはり。

―涼貴
 そうですね。あと、やはりお友達が増えてきて情報を聞いたりして、”こういう風にしたらいいよ〜“とか、サイトを見せてもらったりして”こんな感じにしたほうがもっと見やすいかもね〜”とかっていうアドバイスももらえるようになったりして。 ”ああ!じゃあ、そうしよう!“とか真似っこしたりとか、…あ、もちろん真似っこする時は「全部真似ていい?」とか事前にその人に聞いて…はい!(笑)

―東山
 ん〜なるほど。






【初めての商業の仕事】



―東山
 なるほど。仕事の窓口ができ、そこで出来るわけですからその時点で声優活動が始まっているわけですけど、そっから、まぁ僕等みたく同人っていう…割と仕切りが低く目のものから、初めて商業系のお仕事が来た時ってのはどんな感じでした?ゲームですとか。

―涼貴
 そうですね、びっくりしました。なんか…〔当時〕本当にインターネットの世界がわかっていなくて…なんていうんでしょうかね、いち…コンテンツを上げてる〔一人の〕

―東山
 クラゲ?

―涼貴
 いちクラゲ(笑)ワンクラゲがプカプカしてて!ハハハッ!

―東山
 (笑)

―涼貴
 そこを捕まえて下さったというのがすごいなぁと思いましたね。

―東山
 ちなみに一番最初の商業ってゲーム(美少女ゲーム)ですか?やはり。

―涼貴
 ゲームです。

―東山
 ゲームですと、キャラクターがもう前面に出ててパッケージされて、製品として〔店頭に〕並んでたりするじゃないですか?その時ってやっぱり嬉しかったですか?

―涼貴
 嬉しかったですね〜。”はぁーっ!!(歓喜)“ってなりましたし〜、その前にも自分が関わった作品がCD媒体になったりして頂けたりするわけですよ、ゲームとかも。

―東山
 はい。

―涼貴
 自分の声がその作品から聞こえてくるっていうのが恥ずかしさもあり、嬉しくもあり…反省もしきりという感じで。

―東山
 んーんーんー。

―涼貴
 やっぱり形になるというのは得難いものがありますよね。

―東山
 特に最初の第一弾と言いますかね、商業デビュー作とかそういうのは多分、声優さんであれ誰であれ一生忘れない一本目だと思うんですけど、なるほど…






【涼貴涼(すずきりょう)と笑兵衛(しょうべえ)】



―東山
 その、涼貴涼・笑兵衛っていう名義は、最初から2つに分かれてたんでしょうか?

―涼貴
 そうですね…〔途中で〕分かれさせました。

―東山
 あー。最初は一つの名義からスタートしたんですか?やはり。

―涼貴
 ですです!最初は笑兵衛しかなくって。

―東山
 あっ、先に笑兵衛さんなんですね!

―涼貴
 はい!そうです。笑兵衛からやっていて途中で成人向けもあるっていうのを知って、〔成人向け作品の〕絵も可愛いし、お話もすごいしっかりしてたりとかして、”あ、すごい!こういうオーディション情報もあるんだ〜“と思って、じゃあ折角だったら名前も変えてちょっとやってみよう!という感じでやりましたね。

―東山
 で、そこで、あの、18禁用の名義と言いますか、  涼貴涼(すずきりょう)さんていう方が誕生したってことですよねー。  あの、これは…すごいあの、変な意味じゃなく、でも失礼だなと思いつつ聞きたい事なんですけど(笑)

―涼貴
 はい!なんでしょう!?

―東山
 あのー、僕一番最初に涼貴さんの事は涼貴涼さんで知ったんです。僕らが18禁ボイスドラマを作るので…。

―涼貴
 はい!ありがたや〜です。

―東山
 えぇ。で、同じ方でノーマル作品の18禁以外の名義で笑兵衛っていう方らしいよって〔話に〕なるじゃないですか。その時に、僕単純に…その、例えば涼貴さんの声はもう、僕が言うまでもなく可愛らしい声ですし、すごく綺麗な声でいらっしゃると。

―涼貴
 ありがとうございます。

―東山
 で、何かもし僕が涼貴さんの声だとしたら、

―涼貴
 はい!

―東山
 例えば…んー…適当に言いますけどキリシマシオリとか

―涼貴
 可愛い!

―東山
 ね?可愛らしい声優名義にする気がしたんですよ。

―涼貴
 はい!

―東山
 で、笑兵衛って…あまり、その…(笑)

―涼貴
 ハハハハハッ!(笑)

―東山
 な、な、なんだろ。落語家さんみたいな(笑)

―涼貴
 ウハハハハッ!確かに!

―東山
 で、この笑兵衛にしたかったっていう…、もしよろしければ…エピソードちょっと聞かせて頂きたいです。一番最初の名義がいきなり笑兵衛っていうのがぁ、なかなか見えなくて(笑)

―涼貴
 確かに。なんか一番初めに関わることになった方に“お名前って作りません?”って言われて。あ!そうかこれが…あだ名じゃないけどみんな名前(芸名)持ってるなっと思って。

―東山
 はい。

―涼貴
 で、「笑兵衛」にしたら”本当にそれでいいんですか?“って返ってきた覚えが確かにあります!アハハハハハッ(笑)

―東山
 (爆笑)

―涼貴
 〔その方が〕“え?”ってなった記憶は確かに…アハハハ!(笑)

―東山
 でも、その涼貴さんの中で…、例えばそのお友達のんー…声優さん仲間とか、声の活動している方の名前とかを見てたら何か参考にしたりとか、もしかしたらあったかもしれないですけど、迷いなく笑兵衛ってしたのは…まぁ、「笑う」〔に〕「兵衛」ですよね?

―涼貴
 はい。

―東山
 これは、由来って何かありますか?

―涼貴
 えっとですね、なんかせっかく付けるなら面白い名前がいいなぁと思って〜。

―東山
 あ、まず面白い名前にしたいって動機なんですよね?…なるほど。

―涼貴
 はい!ですです。で、あの…ほんとにちょっと変なんですけど、すごい渋い声に憧れがあって、

―東山
 渋い声。はあはあはあ…。

―涼貴
 玄田哲章(げんだてっしょう)さんとか、銀河万丈(ぎんがばんじょう)さんとか。

―東山
 はいはい。

―涼貴
 ああいう〔声の〕ひく〜い人に憧れがあったので、名前でちょっと〔渋い人物のイメージに〕間違ってくれないかなっていう…

―東山
 ハッハッハッハッ!(爆笑)

―涼貴
 ウフフフ!

―東山
 なんでしょう…ちょっと不純な動機も入りつつ、

―涼貴
 はい、ちょっと入っちゃいました(笑)

―東山
 面白くしたいと。

―涼貴
 はい、あと時代劇がものすごく好きだったので、そういう感じになりました。

―東山
 へー、でも、逆に、忘れないですよね?笑兵衛さんって言われたら。

―涼貴
 忘れないですか?嬉しいです。でも、〔当初は〕名乗ることがあると思ってなかったから、

―東山
 あっ、そっかぁ…

―涼貴
 いまだに「笑兵衛といいます」って名前を言うのが、ちょっと、ちょっぴり恥ずかしい!

―東山
 ハッハッハッ!(爆笑)

―涼貴
 ハッハッハッ!ちょっぴり恥ずかしいです!アハッ。

―東山
 (笑)っていうか、まぁ、声優名義作りませんか?って仰った方に言われて面白い名前にしようっていうのがきっかけですもんね?だからご自身もこれだけ長く…

―涼貴
 やると思ってなかった、アハハハッ!

―東山
 声優という活動が続くともその時は思ってなかったかもしれないですもんね。

―涼貴
 はい!はい!

―東山
 あー、なるほど。いやー、面白いですねぇ…。いやー、これは何か僕からすると 涼貴さんワールドの一つですね。

―涼貴
 アハハハ!ありがとうございます。

―東山
 さっき言いました、キリシマシオリみたいな〔いかにも可愛らしい〕名前にしない所が大好きですね。えー。

―涼貴
 ハハ!ありがとうございます。でもキリシマシオリって可愛いですよね、凄く可愛い。









【思い切りの良さっ!】



―東山
 先ほどちょっと何回か言いましたけど、『まふぉらじ!』(制作:18禁音声同人サークル東山誠BRAND/出演:東山誠 とっしん)に、去年(2014年)のですね〜夏くらいにゲストで椎那天さんと出て頂いて、コントとか御一緒させて頂きましたけどー。

―涼貴
 はい!一緒にやりました〜。

―東山
 その1発目の、コント3本録った1発目のオチが涼貴さんだったんですよね?  オチ担当と言いますか…。

―涼貴
 そうでしたね!アハハハ!そうだった(笑)

―東山
 柳生又兵衛(やぎゅうまたべえ)というあのー

―涼貴
 はい!懐かしい。

―東山
 ねー、すごいくだらない、…えーっと、剣の達人が戦わずして口臭で倒してるっていう、もうくっだらない僕が書いたコントなんですけどー、それのオチが涼貴さん担当だったんですよそれは。でそん時に、必ずそのコントでは歴代のゲストの方も「又兵衛口くさぁ〜」って言って終わるんですけどー

―涼貴
 ウハハハハハ!

―東山
 それがリハの時から、もう思いっきりやってくるんですよ!

―涼貴
 アハハハハハ!

―東山
 これだけ可愛い声の方が「又兵衛口くさぁぁ!」と思いっきりやって下さって、”いやぁ何て気持ちいい人だろう“と、その、何か…女性として可愛く見られたいわ♪みたいな、普通あるじゃないですか。

―涼貴
 (ずっと爆笑)ウハハハハハ。

―東山
 そのね、思いっきりのよさがー、もう、心掴まれちゃいましたよねぇ。



―涼貴
 いや嬉しいです!!そんな、…そっか〜。

―東山
 涼貴さん最高!みたいな感じで…

―涼貴
 アハハハ。そっか〜…〔女性として異性の前で〕可愛く見せるポイント…そういうのをあまり考えたことがないかも。

―東山
 いやー、だって女子ってやっぱり、女子力なんて言いますけどー、男性に好かれるような事をついつい無意識にしてしまうのは自然なんですけど、男も逆に言えばー、女性の前では格好つけたり、どうしても自然としてますからね。

―涼貴
 お〜、うんうんうんうん。

―東山
 もう涼貴さんは逆にギャップ萌えですよね?

―涼貴
 ハハハ!ありがとうございます(笑)

―東山
 声が可愛いのに、あーいう、もう豪快な演技を…迷いなくやるっていう、この(笑)  ねー、この、なんか荒々しさも持ってるっていうのがもう、すごく何か魅力的だなと思いましたけど。

―涼貴
 ありがとうございます(笑)いや、嬉しい。






【仕事の準備〜演じるまで〈ボイスドラマ・音声作品の場合〉〜】



―東山
 でですね。次に、普段なかなか聞く機会がないので、お仕事のやり方をちょっと具体的なのをお聞かせ頂きたいと思いましてー。

―涼貴
 はい。

―東山
 その、台本を受け取ってから収録までどんな作業してますか?っていうのをちょっとですね、話せる範囲で教えて頂けたら…

―涼貴
 はい、かしこまりました。

―東山
 まぁとりあえず、あのー、納期を決めたりしてー「いついつまでにお願いします」て台本が届きますー。

―涼貴
 はい。

―東山
 〔あとは〕どんな感じですか?

―涼貴
 台本が届きます〜、それまでに…、その〜キャラクターの資料だったり〔声の〕サンプル合わせとかをしている上で台本をいただいた!ってとこからお話したいと思うんですけど

―東山
 はいお願いします。

―涼貴
 まず私の場合は、印刷を台本全部バーッとして…

参考:台本の受け渡しはPCゲームの場合、台本そのものが送られてくることが多い。そのほかワード形式で受け取った場合は必要に応じて声優自身が印刷をする。

―東山
 はい…。

―涼貴
 それでも資料とかも一緒に印刷をするんですけど…資料は一応置いておいて。

―東山
 はい。

―涼貴
 台本に全部書くんですよね。

―東山
 あーあの、ポイントとかですか?演技の。

―涼貴
 ですです。あの〜例えば台本の表紙じゃないですけど、一番始めの部分とか、たとえば「ここはこんな感じです」「で、ここから台本始まります」ってところ〔作品内容の指定、説明文のページ〕がもしもあったら、

―東山
 はい。

―涼貴
 空欄あるじゃないですか?ちょこっとした隅とかにキャラクターの名前とか性格、設定とか、でイラストを自分なりに描いて、“こういう感じ”っていうのをガーッって全部書いて、

―東山
 はい。

―涼貴
 で、あと大事な部分を…例えば音声作品みたいな文が一杯あるやつになりますと、例えば声の設定だったり、「ここは低く」とか〔指定が〕あったりしたらそこだけおっきくペンでガッ!ガッ!ガッ!っていっぱい丸して、「ここはこう!」みたいな感じで書いて。で、もう一回上から読んでいって

―東山
 はい

―涼貴
 基本的な…、なんて言うんでしょうかね?「ここはこういう気持ちじゃないかな〜?」みたいな移り変わりみたいなのを一番上のところに、すごい読めない字なんですけど(笑)矢印で「ここテンション高い!」とか「ここサドっぽく!」みたいなのを「ここからここまで」みたいな感じで矢印で文の終わりぐらいまで、ガーーッ!って全部色んな矢印を書いて〔範囲指定〕、

―東山
 はい。

―涼貴
 で、最後まで〔やって〕。その、台本は一旦それでおしまいで、読むって感じ。






【仕事の準備〜演じるまで〈美少女ゲームなどの場合〉〜】



―涼貴
 で、セリフの場合ですよね。セリフが一杯ある場合は、ト書きも書いてあったらト書きのところのその感情の…、たとえば「ここはちょっと寂しそうに笑った。」とか書いてあったら、”ここ寂しそう”とか矢印いっぱい書いたり。

―東山
 はい。

―涼貴
 あとセリフの上の「」の部分に、そのセリフの表情の絵文字を書いといて、

―東山
 へーーー。

―涼貴
 はい!そうするとパッ!と〔一瞬で表情を〕見られるじゃないですか?

―東山
 はい。すぐイメージが、あのー、膨らみますよねー。はい。

―涼貴
 はい!イメージがパッ!て。

―東山
 んー。

―涼貴
 であの、音声作品もそうですけど台本は一貫して何回も読むので、「だいたいこの辺はここだな?」って記憶するじゃないですか?

―東山
 んーんー。

―涼貴
 で、それであとはパパパッ!と録音していくって感じですかね。

―東山
 なるほどー…

―涼貴
 あ、あと読めない漢字とかにフリガナふったりして。

―東山
 あのー…台詞が多い場合はって、それは多分ゲーム系の話しですかね?  ト書きがあって、ワードという鍵カッコ内の台詞を読んでいく感じ…で。僕等が作ってるボイスドラマってのはもう、あの書かれてる台本ほぼ全て読む事になりますもんねー。

―涼貴
 はい!そうですそうです。

―東山
 その違いですよね。ただやる事としては、強調して自分が頭に叩き込みたい所をチェックしてー、

―涼貴
 はい、〔頭に〕叩き込みたい所を。あと音声作品の場合は、特に自分一本で進んでしまうことが多い〔他のキャラクターとの掛け合いがない〕ので、なるべく文章の起承転結を表現したいので「ここがキー」みたいなそういう〔ポイント〕のをいっぱいグリグリ書いて…。

―東山
 なるほどー…。だから、掛け合いがある場合と一人で全部読むっていうのは 違うんでしょうかね?

―涼貴
 そうですね〜。違うかもしれない…そうだな。東山さんの作品でいいますと、のの佳ちゃんと美奈さんとレイさんと掛け合ったりするじゃないですか?

参考:東山誠BRAND8周年記念作品『海だ!花火だ!チクニー夏合宿だっ!』

―東山
 あぁ、チクニー作品ですね。今やって頂いてますけど。はい。

参考:さーくるすわっち制作『ささやきチクニー講師 美波のの佳』シリーズ

―涼貴
 そうですそうです。そういう時はお二人の〔掛け合いする相手〕…たとえば一緒にやれたら〔収録できたら〕その時に受け取ってセリフも出てくると思うんですけど、宅録(自宅で録音する)の場合は、自分でも〔相手のセリフを〕読んでみたりとかして、

―東山
 あ、他の人の分も読んでみたり。はい。なるほどー。

―涼貴
 そうですそうです。〔相手のキャラクターの〕気持ちをちょっと、どんな感じかな〜っていうのをわかるようにして〜、そこから応えるみたいな感じで読んでるので、

―東山
 はい。

―涼貴
 たまにちょっと消し忘れで私が他人のセリフも読んでるみたいな。

―東山
 ハハハハハッ(笑)

―涼貴
 ハハハハハッ!「あ、あ〜〜っ!」ていうのがあったりしますね(笑)

―東山
 (笑)なるほど。あの昔、一人で遊ばれてた、一人で何人か役演るみたいなのもそこで活きてるんでしょうけどねー。

―涼貴
 そうですね(笑)






【好きな時間の過ごし方・ストレス発散方法】



―東山
 次はですね、まぁ、プライベートな話しにはなると思うのですが、

―涼貴
 はい。

―東山
 涼貴さんの自分の時間と言いますか…私生活でこういう事をしてる時リラックスできるとか、自分にとっての好きな時間の過ごし方なんていうのを聞かせてほしかったんですけど…。

―涼貴
 はい!

―東山
 何かあのストレス発散でもいいですし、リラックスタイムでもいいんですが、

―涼貴
 ありますあります!

―東山
 どんな事されてるんでしょう?

―涼貴
 私、お風呂が大好きなんです

―東山
 あ!入浴剤とか入れて。

―涼貴
 はい!あの、お風呂で1〜2時間くらい入るのがすごい好きで、

―東山
 おー!長ぁぁぁい

―涼貴
 アハハハッ!

―東山
 ハハハッ、それは本当にお風呂好きな方ですね。

―涼貴
 はいっ!大好きで、あのー…しかも私、お風呂の中で本を読むのが好きで、新刊とか買ってきてお風呂でウキウキしながら読むんですよ。

―東山
 お風呂で本読むときに、その本とかどうされてるんですか?袋とかに入れるんですか?

―涼貴
 いえ、生です。素で。

―東山
 えー。

―涼貴
 アハハハ。

―東山
 えー、だって、ベチャベチャになるでしょう?

―涼貴
 それが、えっと、入浴をするじゃないですか?半身浴みたいな感じで。

―東山
 入りますよね?

―涼貴
 で、手を、湯船に浸けなくて、こう…

―東山
 浮かせて

―涼貴
 ちょっと上にこう、浮かせてひたすら読むんですよね

―東山
 へー。

―涼貴
 手がめちゃ疲れます。

―東山
 や、そうですし、あのー、湯気とかで

―涼貴
 はい。

―東山
 紙が…なんかヘナヘナってなりません?

―涼貴
 換気を強にしているので大丈夫です

―東山
 えー、読めるんですね

―涼貴
 読めます読めます!ただですね、

―東山
 はい。

―涼貴
 「(週刊少年)ジャンプ」は厳しい!

―東山
 アッハッハッハッハ!(爆笑)

―涼貴
 アハハハハハ!

―東山
 ってことはもう試したんですね?(笑)

―涼貴
 試しました!

―東山
 (笑)

―涼貴
 しなぁ〜ってなっていくから、あっこれイカン!と思ってすぐ出しました。アハハハハハ。

―東山
 じゃあ湯船に浸かって、半身浴で、好きな本を読んでる時間がもう好きな時間。

―涼貴
 大好きです。

―東山
 へぇ〜。

―涼貴
 はい。前までは、アイスとかお菓子も持ち込んでいてたんですけど、

―東山
 アッハッハッハッハ!

―涼貴
 流石にこれイカンかもしれんと思って本だけにしてます。最近は。

―東山
 はぁ〜、なるほど〜。

―涼貴
 はい。

―東山
 アイス持ち込む時、溶けてだめだろうって思いませんでした?

―涼貴
 あっ!!溶けましたね〜!  アハハハハハハ。

―東山
 アハハハハハハ。

―涼貴
 でも、あの溶け加減がとても良いんですよ!

―東山
 あー、なるほど。丁度良いみたいな。

―涼貴
 そうなんです。あと、冬になると自宅に帰ってくると雪が積もってたりして

―東山
 はいはい

―涼貴
 あ〜!雪〜♪とか思ったりして

―東山
 はい。

―涼貴
 お風呂ん中に持って行って、“あー!雪〜♪”と思いながら入ったりします(笑)

―東山
 ハッハッハッハ!

―涼貴
 アハハ。あー“雪〜♪あ〜でも雪ダルマ溶けてきたー!”みたいな。  アハハハ。

―東山
 なるほどー。

―涼貴
 っていう…。

―東山
 何かあの、すごい純粋な少女っていう感じがしたエピソードでしたねー。

―涼貴
 えー、そんな事ない!そんな事ないです(笑)アハハハ。

―東山
 なるほど。1、2時間も長風呂して、それがすごいストレスも発散されリラックスできたり気分転換でもある…。

―涼貴
 そうですね!

―東山
 あー、じゃあその時間もやっぱり自分のとって好きな時間ですね。

―涼貴
 大好きです!

―東山
 特に今時期からもう、また来月過ぎたら寒い時期ですから。

参考:収録日2015年10月下旬

―涼貴
 はい。

―東山
 お風呂がますます気持ち良くなると思うんですけど。

―涼貴
 そうなんですよ〜!楽しくなってくる時期なので入浴剤もちょっと色々好きなやつを調べたり、最近なんか水素のお風呂がいいというので、ちょっと挑戦したいなとか思ったり…。

―東山
 あー、何かあの〜…ショッピングモールとか行くと何でしたっけ?あの有名な何か…。

―涼貴
 はい…何だろう?

―東山
 入浴剤とか売ってるお店…。

―涼貴
 ん〜?

―東山
 何やったかな?何か“はち…

―涼貴
 LUSH(ラッシュ)とか?

―東山
 あー!LUSH!

―涼貴
 あっ、LUSH!!

参考:LUSHイギリスに本社を置く自然素材を多用した化粧品、バス用品を取り扱うメーカー。女性に大変人気がある。

―東山
 何か、蜂蜜がどうしたとか。

―涼貴
 みつばちマーチかな?

―東山
 入浴剤も奥が深いというか、塩とかナチュラル系もあれば香料のついたものもあればっていうね。

―涼貴
 最近、お伊勢さんの塩の入浴剤とか売ってましたよ。

―東山
 へえ〜〜。

―涼貴
 あとLUSHは結構、高級品なのでプレゼントとかで頂いたりとかにふあぁぁぁ〜!!とか喜んで、すごく頑張った日の夜とか、

―東山
 ご褒美に使う。

―涼貴
 ご褒美に!はいっていう感じです。






【これからの夢、やりたいこと】



―東山
 時間的に最後なんですけど、具体的な事でなくて全然かまわないんですが、涼貴さんがこれからやりたいこととか夢って言ったら大袈裟ですけども、なにかありますか?

―涼貴
 そうですね〜、これからやりたいことは、私、いまいち低めの声が得意ではなくて、

―東山
 はい。

―涼貴
 もうちょっと落ち着いたトーンで長く話せたりとか、声の持久力っていうのも大事だと思うんですよね。長いこと一杯使っても疲れない声とか、

―東山
 うんうんうん。

―涼貴
 なのでそういう体力づくりとか。

―東山
 うん。

―涼貴
 あとは、「これやってみない?」って言われたら柔軟にしていけたらいいなぁっていうのと、やっぱりこう…何年経っても飽きずに声を出すことが好きなのでこれからもずっと好きだと思うから、もっとこう表現をみんなに楽しんでもらえるように磨けたらいいな!っていうのがあります。

―東山
 ああ、素晴らしいですね。

―涼貴
 (恐縮したように)ありがとうございます!(笑)

―東山
 ですから今のを聞いたら僕もね…もっとコントの依頼をしてやろう!と思いました。

―涼貴
 アハハハッ!(爆笑)






【不安を打破する言葉】



―東山
 最初っから読むのが好きで、演技をしたときも刺激になり勉強したい!となって養成所に通われ、そしてここまでずっと活動されてきたわけですけど、

―涼貴
 はい。

―東山
 あの、たとえば活動しててキャリアが長くなるとマンネリってわけではないですけどシンドくなったり、あるいは、涼貴さんはどうかわからないですけど…例えばお仕事をもう少ししたいのに〔依頼が〕少なかったりとか、あるいは逆に多く来すぎたりして対応しきれなかったりとかっていう…活動しててシンドくなる時とかありました?

―涼貴
 あー、うん。ありました。

―東山
 だってどんなことでも5年、10年やれば、ずっと楽しい!ってわけにはいかないと思うんですけど、そういうときってどう対応されましたか?

―涼貴
 そうですね、やっぱりこう…う〜ん、そういうときは…焦るじゃないですかやっぱり気がワーーッ!て。

―東山
 はい。

―涼貴
 焦っちゃうし、なんか自分が一個一個きちんと出来てるかも不安だし、

―東山
 うん。

―涼貴
 でもあの〜焦らないことですよね!一つひとつ大切にやっていたら、また降り立つことができるので、

―東山
 確かに、たしかにそうなんですよね〜…。

―涼貴
 はい!近道をせず一つひとつ、コツコツコツコツ頑張ることですかね。

―東山
 ですね〜、僕なんかもそうなんですけど結局当たり前のことに行き着くというかね。

―涼貴
 そうなんですよね〜!

―東山
 ひとつひとつやれば終わるし…、逆に言えば〔一度に〕一つ一つしかできないんですよね?

―涼貴
 そうなんですよ!

―東山
 でも焦っているときって悪循環で、ちょっと冷静さも失っていたりして沢山のことに手をつけようとして余計にアワワ〜ッ!となってしまうことがありますよね〜。

―涼貴
 あります。そうなっちゃうし、自分自身も納得のいかない終わり方になってしまったりするので、もうあの、本当にコツコツやるしかないですよ!…って思いますね。

―東山
 なるほど。ほんとなんか声優とかこういうような業界に限らず、仕事って当たり前のことをちゃんとやったら最悪〔でも〕悪くはならないみたいなね!現状維持であっても!みたいなことありますよね?

―涼貴
 そうなんですよ!ほんとにね。

―東山
 どんな仕事も一緒だ!みたいな話になって、なんか頑張ろう!って思いましたね。

―涼貴
 頑張りましょうね!辛いこととかありますけど…でもワーーッ!ってなったときに…。あ、そうだ!私すごい嬉しい言葉を知っていて。

―東山
 はいはい、教えてください!

―涼貴
 はい!…“ネクスト”です。

―東山
 ???

―涼貴
 …。

―東山
 ウッハハハハハッ!(笑)

―涼貴
 ハハハッ…あれ?〔決まった!と思ったのにという風に〕ハハハハッ!

―東山
 なんかあの…(笑)

―涼貴
 はい?

―東山
 格言的なものを〔聞けると〕待っている自分がいたんですよ。

―涼貴
 “ネクスト”ですよ!

―東山
 そしたらネクストって言われたんで。

―涼貴
 でもこれですね!!言うとだいたい笑われるんですけど!これ、イチローが言ってたんですよ!?

―東山
 ハハハハッ!

―涼貴
 ハハハハッ!

―東山
 “イチローが言ったら笑わないくせに、涼貴涼が言ったら笑いやがって”っていうね、今の。

―涼貴
 ハハッ!私っ、すごいっ…イチローがニュースでですね、2.000本安打を達成したときに…

―東山
 ハハハハッ!!

―涼貴
 あれ?笑われている。なんでだろ?(笑)

―東山
 いや、でもわかりますよ。要するに〔そこに〕留まらずに次!次ぎ!ってことですよね?

―涼貴
 そう!あんな凄いことしたのに「いや、ネクストです」って言ったんですよーーー!ヤバイなと思って!!(笑)

―東山
 なるほど〜、まぁ、イチローの言葉「ネクスト!」っていうのが涼貴さんにとって、シンドイ時は「次!次ぎだ!」っていう頭の切り替えですかね?

―涼貴
 そうです!そうです!ネクストーって!イチローだって頑張ってるんだからって思うとすごい頑張れますよ。

―東山
 わかりました〜、ほんとに、貴重な…

―涼貴
 フハハハハッ!

―東山
 (笑)お話が聞けましたけど。

―涼貴
 是非!〔みなさんもネクストで?〕ハハハッ!

参考:イチローの名言「2000本目を打った瞬間には感動しましたけど、その時考えたのは、次の打席が大事だということ。2001本目を打つことができたので、2002本目を打つことが次の目標になります。 」
名言集「胸に響く名言」HPより




文の仕事は精神の安定を嫌う。と思う。

日常的にはありがたくない不安感や恐怖心が創作の力になったりする。
そして僕はそういうものについ…自ら手を伸ばして頼ってしまう弱さがある。

基本的に破滅型だ。

そしてそういう刺激にはちゃんと副作用があって、時に自分のこころを蝕む。
だから、僕みたいな根暗な人間はいっしょに仕事をするだけで気持ちが軽くなるのだ。

太陽…そういうイメージ。いや、花のほうが近いか…ヒマワリのような女性。
日差しのように透き通る声。
涼貴さんはずっと変わらない。明るく溌剌としている。

そうだ。雨の日にこそ笑って咲く、太陽の花だ!







【やさぐれる時ももちろんある】



―東山
 いや、でも、ほんとになんか涼貴さんは明るくいらっしゃるので、

―涼貴
 はい。

―東山
 傍目で見て、なんでも楽しそうにやってるって自然とそういうイメージがあったんですけど、

―涼貴
 よく言われます。

―東山
 でもどんな人だって、やっぱり長く続けていれば辛いときもあるし〜、

―涼貴
 あります、あります!やさぐれる時もあるし…。

―東山
 ね?

―涼貴
 はい!

―東山
 で、まぁシンドくなったら、自分にとってのリラックスできる時間を作ったり工夫をしながらやってるってことで。

―涼貴
 うん。

―東山
 で、これからもどんどん新しいことを吸収して声の活動を長く続けていこう!ということですから…

―涼貴
 はい!頑張りますっ!

―東山
 微力ながらですが、私も応援させていただきますので今後ともよろしくお願いします。

―涼貴
 ありがとうございます。よろしくお願いします!

―東山
 あと音声(音声版「表現の太陽」第7回ゲスト声優 涼貴涼/笑兵衛)を聴いているリスナーさんがいらっしゃいましたら、本当に長い時間ありがとうございました。

―涼貴
 ありがとうございました!

―東山
 では、表現の太陽のゲスト、涼貴涼さんでした!どうもありがとうございました。

―涼貴
 ありがとうございました〜。









表現の太陽第七回ゲスト・涼貴涼/笑兵衛 END


●涼貴涼/笑兵衛●

10月12日生まれ O型 長崎県出身。

商業同人問わずフリー声優としてゲームを始め幅広く活躍中!

詳細は公式HP“YOMOGI”へ




東山誠BRANDの最新情報をお知らせします。

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